美術用語

 なぐり 舞台用のかなずち。
 天地(てんち) 道具などの上下(じょうげ)の関係を指す時
舞台では、"うえ" "した"と言わず天地と言う。
 定式 舞台でよく使われる表現。決まった寸法のもの。“常識”ではない。
 尺高(しゃくだか) 定式寸法の一種、高さ一尺。約30.3cm
 常足(つねあし) 高さ一尺四寸
 中足(ちゅうあし) 高さ二尺四寸
 高足(たかあし) 高さ二尺八寸
 みこみ 出入口、窓などに厚みをつける、この厚みをいう。
 平台(ひらだい) 平らな台でこれを色々組み合わせて高さと広さを表現する。
 箱足(箱馬) 建築物で言う束(ツカ)の役割。
二重を組むときに 平台をのせるための足。
 飾り込み(かざりこみ) 大・小道具類を青図によって舞台に設置し、組み立てる作業。
“セットアップ”ともいう。
大道具類のセットアップをすることを建て込み。
小道具類のセットアップをすることを飾り込みという。
 わらう 取り払う又は片づけること。“ワハハ“ということではない。
 仕込む あらかじめ準備しておくこと。又は準備に取りかかること。
 鎹(かすがい) 大道具を組み立てるとき打ち止めるもの。
 しぎ(心木、又は支木) 日本独特の物で張り物、切り出し等を飾り込むときの支え木。
 つかみ 二重を二つ以上並べて飾るとき、その双方がぐらつかないように
二重同士を固める金具。
 切り出し ベニヤ板、ボール紙などを任意の形に切り抜き、彩色した物で、
張り物と同じ様な物。
 書き割り 定規を用い遠近法に基づいて建物や絵などを描いた物であるが、
一般には線や絵を描いた張り物や切り出しを含む。
屋根などを書き込むことを“書き割る”という。
 かがみ(鏡) 見切りに似たようなものでセットの障子、ふすま、扉などを
開けたときに後ろの舞台裏の雑物が見えぬよにこれらの出入口の
後ろの所に立てる張り物。押入などの場合には底ともいう。
 振り落とし(ふりおとし) バトンに吊ったものをキッカケでパッとはずして落として
場面転換をすること。
 イントレ 鉄パイプ製の組立やぐら、いくつかのユニットを積み重ねると
適宜の高さにできる。
 建端(たっぱ) 高さ。

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