西洋の演劇やオペラ、バレーなどが日本にはいり、 その上演に際し、演出、美術、照明、音響効果、衣装などの 職能の文化・確立に伴ないつくられた言葉である。 その職能は、舞台本番の進行、芸術的な諸行為の監督、 舞台表現上の経済的な責任(ステージマネージメント) の三つに大別 される。 企画の段階では、製作者(プロデューサー)との合議 により、 舞台仕込の予算の確立、公演規模、製作意図を把握 する。 稽古に入ると、演出の形象化の過程を把握する。 同時に、各プランナーとの合議を進め各プランが決定すると、 おのおのの意図が生きるように予算を配分し、 美術、照明、音響、特殊効果、衣裳、などを各業者に注文、 手配し、具体化する。 舞台稽古は、出演者と舞台演出との 総合的な完成を 目指しての稽古であってその進行と本番への 完成は 舞台監督の大きな責任である。 舞台本番日は、舞台本番の進行はもちろん、設営、総稽古の進行 また防火や劇場機構使用の場合の危険防止の指示など、 舞台上の一切の行為を舞台監督助手と共に処理する責任を持つ。 |